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夜間の頻尿について
夜に尿意で目が覚める・・・だけでは夜間頻尿とは言えません。
夜に目覚めて熟眠できないなど心身不調をきたす場合に夜間頻尿と言います。
トイレに行くのががたとえ1回でも苦痛となれば夜間頻尿です。
苦痛に思っていなければ夜間頻尿じゃないから安心? いいえ、原因に病が生じていることもあるので注意が必要です。
例えば、尿路感染症や男性なら前立腺肥大など。
気になる方は受診をお勧めします。
では、病気でない場合の夜間頻尿の原因って何でしょう
・アルコール摂取
・就寝前のコーヒー(カフェイン摂取)
・妊娠(子宮による膀胱の圧迫)
・加齢によるホルモンバランスの低下
ホルモンバランス?? なんで?何となくわかる気がするけど・・関連がよくわからないですよね。
女性ホルモン「エストロゲン」が低下すると膣が萎縮します。尿道もうまく固定されず閉まらなくなるため、尿が漏れやすくなります。
骨盤底筋トレーニングで尿道の固定力を高め締まりやすくすることで「あっ」の瞬間を予防できます。
生活の中で、座っているとき、立っているとき、ちょっと意識を変えるだけで筋肉が働きやすくなります。
ライフステージに合わせて身体を維持できるトレーニングを心がけていきたいですね。
ではまたー
昼間の頻尿について
頻尿にもいくつか系統があります。
・昼間だけ尿意を感じる方
・トイレに行けない環境になると焦ってしまう方
・尿意に過敏になって何度も行ってしまう方
・膀胱にたくさん尿をためられない方
・尿意が気になってよく眠れない方
今回は昼間生じやすい頻尿についてお話します。
映画館など自由にトイレに行けない場所にいくと不安になって頻尿になってしまう場合を神経性頻尿といいます。
いつでも尿意に過敏になっている場合を習慣性頻尿といいます。
どちらの症状も、泌尿器科に相談すればお薬を処方してくれる場合もあります。
自分でトレーニングするなら、膀胱トレーニングがおすすめです。
まずは一瞬だけおしっこを我慢してみます。我慢が出来て焦らず対応できそうなら、2分、5分・・・と少し気を紛らわせながらトイレに行くタイミングを遅くします。
その後は30分、1時間、2時間まで延長を目指します。日中のトイレに行く間隔が2~3時間おきになれば成功です!
妊婦さんなど物理的に膀胱にたくさんおしっこをためられない方は、産後1年たっても症状が改善しないようなら受診をお勧めします。
症状を悪化させないために、早めの対処で安心した生活を送りましょう。
食事日誌と排尿日誌
ダイエットでも紹介される食事日誌。
実は尿もれにも関連があります。
頻尿(1時間に1回トイレに行く)や尿意切迫感(トイレに慌てて駆け込む感覚)のある方は、食事が影響している場合もあります。
記録のポイントは、「食べたもの」と症状「頻尿、尿もれなど」も合わせて記録しておくことです。
数日継続してみると、自分の傾向がみえてくるかもしれません。
例えば、お友達と外食をしてコーヒーをたくさん飲んだ日、アルコールを摂取した日、塩気の強いものを食べた日、すっぱいものを食べた日に頻尿になりやすい傾向はありませんか。
ナゾトキみたいに自身の食事と生活の傾向を見比べて共通点を探し出してみると、症状改善に役立つかもしれませんね。
また、排尿日誌と組み合わせるとさらに有効です。
排尿日誌には、1日のなかで「何時にトイレに行ったか」「尿意切迫感」「尿もれ」「量(できれば紙コップでおおよその量を図るといいです)」を記録します。
頻尿や尿もれの不安がある場合には生活を記録してみると改善の足掛かりを見つけるきっかけになると思います。
次回は頻尿についてお話します
それでは皆様よい一日をお過ごしください
尿もれと医療保険
尿もれスタジオを経営していると、「こういうの病院ではやってくれないの?」と聞かれることがあります。
やはり病院でお医者さんに診てもらって、専門の理学療法士がトレーニングしてくれるのは安心ですよね。
でも尿もれのリハビリは医療保険では適応になりません。
なんで?
リハビリテーションは「病気(疾患)」に対して算定を取っています。
実際には「病気によって生じる障害」に対して施術しているのですが、医療保険は疾患の有無により適応がきまります。
尿もれの原因はさまざま。加齢だったり出産のダメージだったり。それは病気ではなく状態(症状)を表しているため病院のリハビリテーションは基本的に適応になりません。
でも病院には「排尿ケアチーム」という専門チームを組んでいるところもあります。
メンバーには理学療法士も含まれています。
入院されている患者様で排尿ケアが必要な方には専門チームがアプローチしてくれることがあります。
もし普段から尿もれの不安があって、入院の必要が生じてしまった場合には、看護師さんに相談してみてくださいね。
勿論ペルビックでもご相談は受け付けております。
排尿のお悩みがある方は遠慮なくご連絡ください。
それでは~
骨盤底筋の鍛え方
この記事をご覧の方は、動画サイトや書籍で、骨盤底筋の鍛え方についてお調べになったことがあるかもしれません。
でも、体の奥の奥の方にあって大きな関節運動も伴わないため、正直言ってよくわからない・・という方がほとんどです。
まずは骨盤底筋を触ってみましょう!
①椅子に座ってお尻の下に手を敷いてください。
お団子みたいな骨があります。これが「座骨(坐骨)」です。
②指の付け根、または手のひらに座骨を乗せてください。
③指先を肛門の周りにグイっと突き刺す感じで強く当ててください。
④指先に当たる部分が骨盤底筋です。
それでは【トレーニング1】
手のひらに乗せた両方の座骨を、内側に近づけるように力を入れます。
・お尻を浮かせるような感じ
・プッとでるガスを我慢するような感じ
・内ももを締めるような感じ
いろいろな表現があります。どれも正解です!
『6秒力を入れて、脱力』を10回繰り返します。
このトレーニングが難しい方は、筋力低下が進行しているかもしれません。
クリアできた!という方はトレーニング2へ進みます。
【トレーニング2】
①鏡の前に立ち身体を横から見てください。
②へそを触ってゆっくり下の方へ触診を進めると、骨があります。「恥骨(ちこつ)」です。
③恥骨をへそのほうへ引き上げるように力を入れます。実際にはほとんど動きませんので、気持ちだけで十分です!
④トレーニング1と同じように骨盤底筋に力を入れます。
⑤恥骨の運動と骨盤底筋の運動を同時に行います。
⑥下腹が引っ込んでいたらOK!
ここまでくるとかなり難しくなります。骨盤底筋と腹筋群を一緒に収縮できるようになるまで練習してみましょう。
次は病院にまつわる話を始める予定です。ではまたー